みなさんこんにちは、MakeShopマガジン編集部です。本日は、堀口切子さんのインタビュー後編をお届けします。
インタビュー前編はこちら:
Q.あらゆるバリエーションの仕事をされているかと思いますが、
おじい様も同じ思いで作られたのでしょうか?
祖父はとてもアイディアマンでバイタリティのある人だったようです。
また、堀口硝子の仕事の幅の広さは、自分も受け継いでいるつもりです。
自分の強みとしては、ああゆうこともこういうこともできる、と。
ヴァリエーションがあり、さらにクオリティが高い、というのはとてもかっこいいですし、憧れるところです。
2015年、夏。リッツカールトンのパンフレットの表紙を飾りました。
Q.どんな注文だったのですか?
45階のお寿司屋さんのカウンターに、12本の照明を作りたいという注文です。
日光東照宮の陽明門の逆柱をヒントに、実は1本だけ柄を変えています。
「完璧だとあとは落ちるだけ」という意味合いから、どんどんお客様が入っていただけるように、という思いを込めての提案でした。
Q.クライアントの方は気づかれました?
いえ、気づかれませんでした(笑)
例えば、誕生日の方をそこに通して「実はこの照明は・・・」なんて
板前さんとの会話が楽しめるかな、と。
自分が作った時点で完成にせず、プラスアルファの要素で完成される。
寿司職人とお客様の会話が入って成立されるもの。そんなモノづくりを目指したいです。
お客様が自分が作ったグラスにお酒を入れて写真を撮ってくれたんです。
「あ、こんな表情をもっているのか」と。
自分で作ったものでも初めて見る表情。ちょっとした感動でした。
Q.おお、すごいですね。
同じ器でも入れるお酒やあてる照明によって表情を変え、改めて再発見ができるのはとてもありがたいことです。
例えば伊勢丹様からの依頼の仕事もいたしました。
伊勢丹様のシンボルであるタータンチェックが変わった時、コラボーレーションしたものです。
Q.かわいいですねえ。
堀口切子のロゴではなく、別の加工で意外性や遊び心を盛り込んでいます。
今まで江戸切子は柄に意味合いを持たせることはほとんどなかったように思えます。
最近ではストーリーや柄に意味を持たせ、デザインすると喜んで使っていただけるようになってきました。
Q.蒼々たる顔ぶれのクライアントですね。
自分の技術を見つけ出してくれるのはとてもありがたいことです。
Q.聞いていてワクワクしますね。
ついこの間、パフュームの衣装に作品を提供した際などは、素晴らしいクリエイターたちが集まって完成したのですが、そこに自分も参画できることは非常にありがたいことでした。
「江戸切子だからできるもの」と「江戸切子ではできないもの」を手がけるのが最近面白いですね。
Q.最先端の江戸切子という印象を受けます。可能性を感じますね。
非常に変わったこともやっていますが、やはりよく買い求め頂けるのは、ぐい呑グラス。
「this is edokiriko」といった江戸切子が中心です。
これらがしっかり販売できているからこそ、面白い試みが出来ていると思います。
そういう時にメイクショップのHPは力を発揮すると思います(笑)
Q.ネットショップはいつごろ始めたのですか?
2008年、独立する時に始めました。
売れるか売れないかわからないけど窓口としてHPを持っていないのはありえない、と
オンラインショップとコーポレートサイトを持とう、と思ったんですね。
名刺やメールにアドレスを入れて、いきなりオンラインショップに飛んじゃうと引いちゃうのでは?と思い、名刺交換させて頂いた方にはまずコーポレートサイトを見て頂き、
そこからオンラインショップへの動線を設けました。
制作会社に要望を伝えていたところ、デザインに自由度があるメイクショップを勧められました。
当時、デザインがしっかりできるシステムはメイクショップしかありませんでしたからメイクショップに決めました。
Q.今年に入って急激に売上が上がっていますね。運営状況はいかがですか?
正直、最近まで経費とトントンぐらいでした。
自分の作品を常設している実店舗がほとんどないものですから、オンラインショップが唯一の受け皿なんです。
先日、テレビに出演した時、オンラインショップにアクセスが集中し売り上げが急騰しました。
受け皿としてオンラインショップを持っていて結果的に良かった。
さすがに、手がまわらなくなり、弟子に引き継ぎました。
すると、弟子が次々と便利な機能を見つけ、使いこなしてくれました。
こんな便利な機能があったんだ!と逆に教えてもらうことが多くなりましたね(笑)
特にその中でも受注画面の検索機能はとても便利ですね。
Q.ありがとうございます。MakeShopは受注画面にお褒めの言葉をいただくことが多いんですよ。
ネットショップは少ない人数で運営している方が多いので、受注処理をラクにしたいという目的があります。
なるほど。でも実は使い方がまだまだわかっていないんですよね。
こんなことがやりたい、といった要望に答えてくれますか?
Q.はい、ぜひECアドバイザーを活用してください。カスタマーサポートはテクニカルなアドバイスをしますが、ECアドバイザーはオンラインショップをどう盛り上げていくのか?
もっと売上を上げたい、どうプロモーションしたらいいか?といったご相談に
アドバイスすることができます。
なるほど!それはいいことを聞きました。ぜひECアドバイザーに聞いてみたいと思います。
あと、出荷でヤマトのB2を使っているんですが、配送伝票をラクに出力する方法はないですかね?
Q.B2に取り込む場合はCSVですか?
1件ずつコピペしています。
20件の中でも出荷できる、できないを分けています。
Q.注文画面からCSV形式でデータを吐き出してB2に取り込めます。
全自動ではなくても1件ずつコピペしなくても出力できますよ。
なるほど、そうなんですね!
今まではなんとか自分でやりたいことは達成できていたんですが
でも今回みたいに、ほかに詳しい人から見れば、こんなこともできるのに、
ということができていないかもしれない。
中途半端にできちゃったがゆえに、カスタマーサポートに聞く、という概念がないんですよね。
メイクショップで何ができるのか?もっと知りたいですね。
のしやリボンがけなどの選択肢があらかじめ用意されていると楽ですね。
有料オプションは設定できるんですか?
Q.設定できますよ。ラッピング等によく使われますね。
え、できるんですか?知らなかった笑
Q.オプショングループという機能でできます。
こうした質問のほかにSEOがよくわからない、というアドバイスにもECアドバイザーはお答えできますよ。
ECアドバイザーにはどう依頼すればいいのですか?いくらですか?
Q.無料です。
え!
Q.リピーターの方に何を紹介するのか、という課題がありますが、
他社様の例では安いものを買う人はずっと安い物を買う、
高いものを買う人は高いものを買い続ける、といったデータが出たそうです。
そこで、顧客様によってメルマガの内容を変えたところ、売り上げが上がりました。そういったアドバイスもできますよ。
なるほど。
Q.一般的に、240日以内にお客様が戻ってこないと離脱してしまうと言われています。リピート購入につなげるために有効な手段がいくつかありますが、商品を発送したあと、「その後いかがでしたか」といったフォローメールも効果があります。
今までメルマガを配信したことがないのでやってみます!
以上です。ご協力ありがとうございました。
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