こんにちは!MakeShopマガジン編集部です!
今回は、渋谷区富ケ谷に本店をかまえるチョコレートショップ「Minimal」のネットショップを担当されている田淵さんにお話を伺いました。
なんとネットショップを本格稼働したのは3ヶ月前!3ヶ月たった今、出てきた課題とは・・・!?

-取材慣れていますね!よく受けられるんですか?
バレンタインの時期はチョコレート特集があるので取材頂くことが増えます。

-ほう・・・こちらから何かアプローチを?
予算もあまりかけられないので、特にやっていないです。
バレンタイン前にメディアの方々に新商品や取り組みを伝えさえて頂くくらいですね。

-2年前くらいにプライベートでいただいたことがあるんですが、 フルーツ味のチョコレートが印象に残っていました。
2014年創業なので、ほんとうにできたてのときですね。

▼カカオの産地によって味が違うチョコレート

なめらかなチョコレートが『正』という常識を打ち破る

-ミニマルのチョコレートの特徴は?
カカオの素材をそのまま活かしたチョコレートです。
食感、ザクザクしてません?

-確かにザクザク・・・いつも食べているのはなめらかなチョコレートが多いです。
カカオを粗挽きで残して、カカオを噛んでカカオの風味をそのまま感じてもらっています。
このザクザク触感は世界的に見ても珍しいんですよ。

-パッケージもこだわってそうですね。
和柄をイメージしたプリントと、のしをかけているようなイメージで作りました。
あとは香りがとばないように密閉しています。

▼パッケージも『和』テイストに

-他とは違うチョコレートだということが分かります。
田淵さんがミニマルに入ったきっかけは?
創業メンバーなんです。
2014年に、代表と製造責任者と3人で『チョコレートを作ろう!』ということになり会社を立ち上げました。

-なぜチョコレートを?
製造責任者がバリスタをやっていて、合間にカカオからチョコレートを作っていたんです。
代表がそれを食べて気に入ったのがきっかけですね。
日本独自のものを世界に発信したかった代表と、農家や作り手の思いやストーリーがこもったものを日本で売るという私のヴィジョンが一致したので一緒にやろうとなりました。

-マーケティングで気をつけていることは?
今までのチョコレートとは違う、モノづくり・クラフトという取り組みや思いを表現することです。
今でこそビーントゥーバーやブランドの知名度が少しずつ上ってはきていますが、
2年前は誰も知らなくて、チョコレートで1000~1500円は高いと言われていました。
やはり、高級チョコレートと比べられるので・・・

-目指していることは?
お菓子づくりではなく、嗜好性のあるものづくりにしようということです。
Minimalは男性客が30-40%を占めているんですよ、チョコレートは女性客が多いのが普通なのですが。
味はもちろんですが、素材を楽しむことだったり作り手のキャラクターをチョコレートと一緒に楽しんで頂けるように伝えられればと思います。

-味も甘すぎなくて、デザインも洗練されているので男性に支持されているのが納得できます。
バレンタイン、ホワイトデーは忙しかったんじゃないんですか?
忙しかったです(笑)
まだまだ小規模でやっているので、潤沢な設備と人がいるわけではなく・・・
11月くらいから一生懸命商品を準備して『よーいドンッ』ってかんじですね(笑)

▼カフェもできる富ヶ谷本店

本当にみんなが頑張ってくれたので、売り切れを出さずに乗り越えることができました。
去年はお店に1種類しか残っていない状態でしたから。

-店舗に来るお客様はどういう買い方をしますか?
女性のお客様は特に、味を選んで購入したい傾向があるので試食をしていただきます。
カカオ豆によって味が違うと言っても、食べてみないと分からないですよね。

そこでお客様の好みを伺って、そのチョコレートのストーリーをご紹介するようなソムリエのような提案をしています。

チョコレートを楽しんでもらうための『付加価値』を発信

-そういった意味ではネット販売は難しいのでは?
難しいです。
ネットのお客様は東京在住の方が30%くらいを占めており、
なかなか直接お話が出来てない方達にお届けするのが課題だと実感しています・・

-2014年に創業したとのことですが、ネットショップはすぐに始めたのですか?
最初は無料のショッピングカートで開きましたが、何もできていなかったです。
メイクショップは2016年の3月頃に登録しましたが、本格的に運用をし始めたのは2017年の1月・・・なのでまだ3ヶ月程度ですね。

-ブログ記事をマメに書かれていますね。
お客様が興味に興味をもってもらったとき、きっとミニマルについて調べてくれると思うんですよ。

▼チョコレートの楽しみ方を紹介

楽しんで、親しんで、理解してもらうためにやったのがきっかけです。
カカオのこと、作り方のこと、おすすめの食べ方のこと、伝えていことはたくさんあるのですが、それが逆に難しいところで。
これについてもまだ始めたばかりなので、集客やPRについては考えていかなければならないと思っています。

-口コミがすでにあるので、やるとすぐに効果出そうですね!
メイクショップを選んだきっかけは?
MakeRepeaterと連携ができて、メールコミュニケーションが取りやすそうなので、今後の運用を見据えて選びました。

ネットショップでも店舗と同じ体験をしてほしいという思いがあって、お客様の好みに合った商品を提案したいという思いがありました。
それだと当時使っていた無料のカートだと限界があるので、変えました。

これに関しては、店舗よりECの方に可能性を感じています。店舗だとお客様の過去の購入履歴の把握は難しいですし、より多くのお客様に提案をしていけるのはとても魅力的だと思いますね。

小規模でやっているネットショップがぶつかる壁

-ネットショップはひとりでされているんですね。 大変なことは?
どうしても、お問い合わせ対応に追われてしまうことです。
もちろん、対応は大事なことです。
ただお問合わせがあるというのはお客様にも負担をかけていることですし、私ももっとチョコレートを楽しんでもらえるアイデアに時間を使って多くの方に食べてみて頂きたいので、本来発生しなくても良いお問合わせに追われるのは好ましいものとは思っていません。
よくあるのが、コンビニ決済についての認識違いがあることです。
コンビニ決済は入金後の発送であると記載はしているのですが、
お客様は注文後すぐに発送されると認識されていて、商品が来ないというお問い合わせになったりすることがあります。

あとは住所の番地漏れでのご注文とか。

-ネットショップにはびこる「番地漏れ」問題ですね(笑)
うちは食品なので、一度住所不備で戻ってきたものを再販するわけにもいかないので。
ここは改善していかないといけないですね。

-メイドインジャパンをコンセプトにしているのですね。
今後やりたいことは!?
ミニマルのチョコレートは、素材をいかしたというところで日本料理と繋がるものがあるんですよ。

▼特徴的な『型』に流し込んでつくる

『素材を加えるのではなくシンプルな素材を最大限活かす方法を考える』
欧米の歴史が長いチョコレートですが、日本人だからこそ作れる素材を楽しめるチョコレートとして世界に発信していきたいですね。

編集部あとがき
富ヶ谷の本店で取材をさせていただいたのですが、お客様が積極的にカカオの生産地や味についてご質問されていたのが印象的でした!商品にストーリーがあるのって大事ですよね。メールコミュニケーションをとりたいとのことなので『MakeRepeater』はとても有用だと思います!是非活用してもっともっとMinimalのチョコレートのファンを増やしていきましょう!

\今回インタビューしたショップ/
Minimal –Bean to Bar Chocolate-(ミニマル)

http://shop.mini-mal.tokyo/
MakeShop歴:2016年~