\話題の人気アパレルショップさんにインタビュー!/
こんにちは。GMOメイクショップです。
今回は2015年11月にオープンした韓国アパレルブランド「IMVELY(イムブリー)」を運営する株式会社イーエムネットジャパンさんにインタビューをしました。
IMVELYは、韓国で女性ファッション通販サイト人気No.1を誇るショップで、
CEO兼モデルの”イム・ジヒョン”さんがプロデュースしているブランドです。
最近の韓国ファッションブームの追い風もあり、日本でも非常に人気の高いブランドで、メイクショップのスタッフの中にもファンがいるくらいです。
ネットショップ担当の諸井さんと長屋さんにお話を伺いました。
(左:長屋さん 右:諸井さん)
Q.韓国と日本のマーケティングは違うと思うのですが韓国のやり方を取り入れているのですか?
商品の見せ方、トンマナ(※1)など、まずは韓国の作りをそのまま取り入れています。
特に、商品が動きやすいトップページにできるだけ多く商品を並べるという点は韓国の売り方を参考にしています。
ですが、日本と韓国の市場は違うので、お客様の裾野を広げるためにも、少しづつ日本向けにしようかなと考えています。
(※1)トンマナ:デザイン用語で「トーン&マナー」の略。直訳すると「調子と様式」の意味になります。トンマナを設定することで、デザインのコンセプトや雰囲気に一貫性を持たせることができます。
Q.日本のネットショップとの違いで気になったのですが、
着用写真の自撮りは韓国では主流なんでしょうか?
そうですね。韓国では自撮りの着用写真を載せているサイトが多いです。
代表であるイム・ジヒョンも画像には強いこだわりがあって、IMVELYに載ってるほぼ全ての商品画像はスマホで撮影してるんですよ。
お客様とモデル、ショップとの間で親近感がわくように、日常を写しだすようなプロモーションをしたいという意図があるからなんです。
もともとIMVELYは、イム・ジヒョンがカフェでお茶しているときに、スマホで自撮り画像をSNSにアップしたら、「その服いいね!」などの反響が大きかったのをきっかけにビジネスをスタートさせたという背景もあり、こうした親近感のあるブランディングを大切にしています。
▼ネットショップに掲載されている写真
Q.マーケティングで一番苦戦しているところは何ですか。
一番苦戦しているのは「イムブリー」の名前を知ってもらうことですね。日本で展開し始めてまだ日が浅いということもありますが。
ネットショップの場合、ブランドネームである「IMVELY」の名前で検索してもらうことが一番売上に繋がりますし、費用対効果も高いので、まずはここに注力したいと思っています。
広告では、リスティング広告、Facebook広告、Twitter広告を出しています。
最も力を入れているのはリスティングで、「韓国 アパレル」のキーワードで出すと売上が上がりやすいですね。
Q.Instagram(インスタグラム)経由の売上は高いですか?
SNSだと、Instagram、WEAR(ウェアー)経由の売上が多いですね。
▼(InstagramとWEAR)
あとは、Facebook、Twitter、アメーバブログなどもやっています。
今まではすべてのメディアに同じ写真、同じコンテンツを載せていたんですが、最近はメディアに合わせて少しづつ変化を付けています。
Q.やってよかった施策、マーケティングはありますか?
顔訴求がよかったですね。
Q.顔訴求!?初めて聞いたフレーズですが、どういった施策ですか?
独自でFacebook広告の効果検証をしてみたんですよ。
最初は流行の服の画像を広告のクリエイティブとして設定していたんですが、ありきたりだったので、
「着テミル?」とアイキャッチになるフレーズを入れて、さらにモデルの顔写真を設定してみました。
そしたら反応が良かったので、次に顔のどアップの写真を載せてみたら、さらに反応が上がり、Facebook広告関連スコア(※2)、CTRともにアップしました。(「Facebook広告の効果検証 その1」をご覧ください)
さらに、遠目で洋服が写っている写真を設定するとさらに、いいね!数も増えて反応がでてきました。(「Facebook広告の効果検証 その2」をご覧ください)
「IMVELY」には、「彼氏にモテたい子のための洋服」というコンセプトがあり、
そこがウケて韓国では大ヒットしています。
今回の結果は、画像を見たユーザーが「これを着ると私もモテるかな?」という想起に繋がって良い結果に繋がっているのではないかと思っています。
(※2)Facebook広告関連度スコア:広告レポートで使用される指標であり、広告がターゲットに対してどれほど関連があったかという推定値を示します。広告のスコアが高ければ、ターゲットに対して表示される可能性が他の広告よりも高くなります。また、少ない費用でより多くのターゲットにリーチできます。スコアは1~10の数字で表され、10は広告の関連度が非常に高いことを、1は広告の関連度があまり高くないことを示します。
▼Facebook広告の効果検証 その1
右が改善前、左2枚が改善後のクリエイティブ。関連度スコアもCTRも向上しているのが分かります。
▼Facebook広告の効果検証 その2
Q.既存のお客様と新規購入の方、どちらが多いですか?
いまのところ新規ユーザーが多いですね。
そのため、離脱も多く悩みのひとつでもあります。
新規ユーザー向けに本来は、8,000円以上のご注文で送料無料なのですが、
期間限定で無料にする等、色々施策を行っています!
Q.今の一番の課題は何ですか?
一番の悩みは物流ですね。
海外からの配送になるので、注文から到着までに10日程度かかってしまいます、、。
例えば、冬のコートなんかだと、とても寒いタイミングで購入されることが多いじゃないですか?
あまりにも遅いと、他でコートを買ってしまい、クレームが増えてしまいます。
これを解決するために、近々日本で在庫を管理する予定です。
全部は無理なので、人気商品とかから少しずつ、、日本は世界的に見ても注文から到着が早いですよね。アマゾンで慣れていて、次の日には届くし。
Q.返品率は高いですか?
返品はポジティブに受け付けていますが、そこまで高くはないです。
あったとしても、不良品による返品ではなく、イメージ違いの返品が多いですね。
もともとは商品を気に入って買ってくださったお客様ですから、なるべくポイントで返金して違うものを買っていただくように努めています。
Q.お客様対応で気をつけていることはありますか?
CS(カスタマー・サポート)もマーケティングのひとつだと考えています。
配送が遅いので、どうしてもそういったクレームが多くなってしまいますが、
そのクレームにちゃんと向き合い丁寧に対応すれば、不思議なことにそのお客様はリピーターになっていただけることが多いんです。
なので、どう対応したらリピーターになっていただけるか(=客様が納得していただけるか)をすごく考えますね。
以上です。
イーエムネットジャパン様、ご協力ありがとうございました。