こんにちは!makeshop マガジン編集部です。

昨年大阪で初開催し、ご好評いただいた「makeshop day meet up」を今年は福岡でも全3回の連続企画として開催しています。
今回は、第1回(2026年2月20日)の様子をレポートします。

EC運営の悩みは、言葉にするとシンプルです。でも実際は、どこを見て、何を直せば良いかが分からず、改善が“手探り”になりがちです。

第1回では、まさにその“手探り”を終わらせるために、失敗の原因を分解し、改善の打ち手まで落とし込む時間を過ごしました。

乾杯で場がほぐれ、自己紹介で一気に距離が縮まる

リラックスした雰囲気を演出するため、ソフトドリンクに加えアルコールも用意し、講師も参加者の皆様もドリンクを片手に乾杯からスタート!

続く自己紹介では、各社の状況や「いま困っていること」が率直に共有されます。業種も規模もさまざまですが、出てくる悩みには共通点が多く、親近感が生まれ、一気に距離が縮まるような空気感が広がっていました。

EC担当者が運用で陥りがちな「3つの失敗あるある」

セミナーは、講師のお二人によるトークセッションからスタートしました。
今回ご登壇いただいたのは、株式会社もずくとおはぎ 代表取締役 CEO 浦川航平氏と、センド株式会社 取締役 佐山文隆氏のお二人です。

浦川氏は、デザイン・マーケティング・ITを横断しながら、ECやWeb領域での価値創出に取り組む実践派の経営者です。
一方の佐山氏は、D2C企業を中心に、マーケティング戦略の立案から実行支援までを手がける、現場経験豊富なマーケティングの専門家です。
クリエイティブとマーケティング、それぞれの第一線で活躍するお二人ならではの視点から、ECビジネスの成長に欠かせない実践ノウハウが語られました。

セッションでは、EC運営で起こりがちな失敗を「集客・接客・追客」の3領域に分けて整理しました。

集客:広告・SNS運用のズレ
費用対効果を意識しすぎて本来のリーチ機会を逃してしまうことや、SNSを運用していても「届いているのか」「反応につながっているか」の検証が不足している点が課題として挙げられました。

接客:デバイス最適化不足
検索上位でもタイトルや見せ方の工夫が弱くクリックされない“惜しい状態”や、PC前提のページがスマホでは見づらいといった表示・導線の最適化不足が共有されました。

追客:分析不足による機会損失
メルマガのターゲットの設定の不備に加え、リピート率を感覚で捉えてしまい分析が進まないことで、追客の機会を逃しているケースが紹介されました。

参加者のうなずきも多く、いずれも現場で共感の大きいテーマであることが伺えました。

「見ているつもり」になっていませんか?—“離脱”ポイントを把握しよう

「どこで離脱しているか把握できている人はいますか?」という講師の問いに、挙手は0名。ここで共有されたのは、日々の改善の起点になる「毎日確認すべき数字」の考え方です。たとえばページ単位で離脱を捉え、ページの役割に合わせて基準値を設けて観察する。データをまとめて判断できる状態にしていくことで、改善の方向性が見えやすくなる。そんな現場的な進め方が示されました。

また講師からは、分析を進める視点として「現状分析→原因究明→予測と対策」が紹介されました。現状を把握し、要素を切り分けて比べ、影響しているポイントを絞り込んだうえで施策を考えると、次に何をすべきかが決めやすくなる ― そんなアドバイスが共有されました。

皆さん一様に頷きながら、スライドを撮影したりメモを取る姿が見られました。

自社の課題を言語化し、改善案まで持ち帰る

セミナー後半は、各社のショップを題材にしたワークショップを実施。まずはThinking Timeで「自社の課題を言語化」し、その後、数名が発表。講師陣がその場でフィードバックを行い、改善の方向性を具体化しました。

扱われた内容は“今日の学び”をそのまま現場で持ち帰れるものばかり。たとえば——

【課題】①新規顧客は多いけれど、リピーターが少ない
【改善策】講師からのフィードバック:
「顧客の声」を導入する:スマホで見ると“カタログ”のような印象が強いです。『お客様の声』のような第三者視点の情報を追加して、信頼を補いましょう。
外部リンクの精査:ページ内の外部リンク(別サイトへ飛ぶリンク)が目立つ位置にあると、購入前に離脱してしまうことがあります。どの位置のリンクがクリックされ、どこで離脱が増えているかも確認してみましょう。

【課題】②購入率が前年比で低下。かご落ちが目立つ
【改善策】講師からのフィードバック:
CTAボタンの配置改善:商品説明を読んだあとに“買う”行動へ移るボタンが見当たらない(もしくは遠い)と、迷っているうちに離脱しやすくなります。商品説明の下にもカートボタンを置く、あるいは追従(スクロールしても表示される)ボタンにするなど、いつでも購入に進める導線を作りましょう。

【課題】③決済画面で離脱されてしまう
【改善策】講師からのフィードバック:
送料・同梱案内の明記:決済直前での離脱は不安や疑問が残ったままになっている可能性があります。たとえば送料や同梱の条件が分かりづらい場合、ユーザーは購入を止めやすい。購入ボタン付近に送料・同梱ルールを端的に明記して、迷いを減らしましょう。
バナー管理の徹底:季節感がずれたバナーや訴求が残っていると、意図せず注意が逸れることもあります。いま訴求すべき内容に差し替えることをおすすめします。

参加者の声

セミナー終了後の参加者アンケートでは、学びを実感する声が多く寄せられました。

「ネット担当は外へ出ることがほとんどないため不安でしたが、来てよかった。学びになることが多かった」
「センドさんのオリジナルフレームワークは理にかなっているなぁと思いました」
「貴重なお話をありがとうございました。また次回ぜひ参加させてください」

次回4/17(金)のご案内

今回のmeet upは、全3回で段階的に学べる連続企画として開催しています。
第1回となる今回は「集客・接客・追客の“失敗あるある”」を分解し、改善の入口と“見るべきポイント”を整理しました。

次回(第2回)は、現状分析と優先順位づけ/改善シナリオの作り方/数字の見方と打ち手の選び方などにフォーカス。「次に何をやるべきか」を迷わず決められるように、考え方と進め方を具体化していきます。

なお、本企画は連続参加で理解が積みあがる設計ですが、各回は単発参加でも学びが持ち帰れる内容です。ぜひお気軽にご参加ください。

第2回 makeshop day meet up in FUKUOKA
日程:2026年4月17日(金)14:30~
会場:福岡市内(※お申込み後にご案内いたします)
参加費:無料