\ ショップオーナー様SPECIALインタビュー第14弾 /
みなさま、こんにちは。ショップインタビュー第14弾は、
犬の殺処分ゼロを目指し、一匹でも多くのわんこが幸せになるよう活動されている「erva」代表・黄瀬様です。
大変素晴らしい取り組みはどんなきっかけで始めたのか?商品開発へのこだわりは?
ペット関係のショップ様や、社会問題を解決するソーシャルビジネスに関心のある方は大変参考になるお話です。ぜひご覧ください。
― ネットショップをやろうと思ったきっかけはなんでしたか?

7年間、「キューズベリー」という育児雑貨の専門店でネットショップの構築から運営までしていたため「erva」もまずはネットショップからスタートさせたことは私にとって自然なことでした。

― なぜこの商材を販売しようと思いましたか?

2011年から、わんこを2匹飼い始めました。

はじめは家にワンコが来た、というぐらいでしたが、徐々に性格も分かり始め、2匹ともおとなしかったりわんぱくだったりと性格が違い、まるで人間と暮らしているような感覚になりました。
私が悲しい時や辛い時、そっと寄り添ってなぐさめてくれたんですね。

この子達と一緒に生活するようになって、とても幸せを感じるようになりました。

そんな中この子達の誕生背景が気になり、調べたところ、悲惨な状況が浮かび上がりました。例えば、ペットショップでは不思議なことに赤ちゃんしかいません。不思議じゃないですか?それが何を意味するかというと、多くの場合、母犬たちが工場のようなところで次から次へ子犬を産まされ、病気になっても放置され、狭いゲージの中で一生を過ごして死んでいく現状があります。

また動物愛護法が改正され、やむをえない事情と認められない場合、動物取扱業者や他飼い主の持ち込みにおいて保健所が拒否できるようになったことは大きな1歩でしたが、そのためそこらへんに捨てられることも問題となっています。

そんなわんこ達のために私は何ができるだろう、1匹でも多くのわんこが幸せになるために何かしたいとずっと想い続けていました。

そこで、長年培ってきた赤ちゃんの抱っこ紐やスリングの開発・販売のノウハウを活かし、わんこ用のスリング販売を企画し新ブランド「erva(エルバ)」の立ち上げに至った次第です。

売上をしっかり上げ、ervaのミッションである

「わんこが捨てられる原因をなくす」

仕組みや物づくりに投資していきます。

ドッグスリングの販売経緯は、もともと、赤ちゃん用のスリングを自分のわんちゃん2匹に使っていました。

マンションで共用エリアが歩けなかったり、旅行先で歩けないけど、抱っこすれば入れるスポットがあったり、病院に行くのに利用していました。また老犬で立つことが出来ず、お散歩に行けない子も、抱っこして散歩をすることができます。人もわんこもずっと家の中にいるより外の空気を吸いたいものです。この事情を知らない人からすれば、「わんこなんだから、歩くのが一番。なんで抱っこしてるの?」と思われがちですが、上記のような理由があり、わんこが苦手な人と空間を共有しなければいけない時にも役に立ちます。

また、自分の子たちに使っていると、多くの方から、

「それ何?あったら便利!どこで買ったん?」など嬉しい声を頂き、これがあれば役に立てる!と思いました。

赤ちゃんの抱っこ紐同様、わんこ用のスリングも本当に自分たちが使いたいドッグスリングがなかったんですね。

ありがたいことに、私には人間用の抱っこ紐を生産する背景が整っていたので、職人さん、生地、ホックなどの資材、仕入先などのコネクションがありました。ドッグスリングは色んなものがありますが、シンプルで機能性の高いものがなく、シンプルで機能性が良く、素材感を楽しんでもらえる商品を開発しようと思いました。

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愛犬のノンとムー

― わんこへの熱い情熱が大変伝わりました。
犬の殺処分ゼロを目指していると伺いましたがその取り組みを教えていただけますか。

ブランド自体が今年スタートしたばかりなのでこれからどんどん進めていく予定です。

「erva」のミッションは、

(1) わんことより楽しく、より快適にかっこよく暮らせるアイテムを作る

(2) 様々な角度からわんこ達の情報を発信し、多くの人に共有する

これらの活動を通して、わんこが捨てられる原因をなくしていきます。(=殺処分ゼロの社会を目指します。)

まず、(1)ですが、
ドッグスリングは、マンションに住みづらい、旅行に行きづらい、一緒にカフェに行きにくい、行動しにくいなどの悩みを解消してくれるアイテムです。
その他にも交通量が多いところ、災害時の避難などわんこを危険から守るのにも役に立ちます。
わんこが家族にいない方からすると、本当に小さな悩みに思うかもしれませんが、世の中にはこういったことが原因でわんこを保健所に連れていったり、捨てる人達がいます。

また、機能的なことだけではなく、ドッグスリングの中に入ることで、わんこは、包まれることへの安心感、そして何より大好きな人との密着度が増すため、リラックスします。

うちの子も同じですがお客様からは「ドッグスリングに入るとウトウトして寝ちゃいます」とうれしい声も頂いています。
また着用者にとっても、よりわんこを愛おしく感じられる特別な時間になります。

(2)については現在準備段階ですが、
インターネットを通して様々なわんこの情報を多くの人に伝えることによって日本から「殺処分」を無くす事を目指します。

人が旅行に行くときに預け先が分からなかったり、一緒に泊まれる宿を知らなかったり、老犬の健康に悩んでいたりなどの理由でわんこが捨てられる場合があります。

そのため、わんこと一緒に泊まれる宿やペットホテルの紹介、わんこの健康、しつけの方法、こんな時みんなどうしてる?
などお悩み解決ができるような内容の配信をしていきたいと考えています。

また動物先進国の情報を伝え、日本人のペットに対する意識の向上も目指します。

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丈夫なデニムは男性も使いやすい

― 日本の職人さんが一つ一つ丁寧に作られていると伺いました。生地をセレクトする際のこだわりはありますか?

使用している素材は11号帆布・デニム生地、真鍮製のホックです。

理由は、柔らかく伸縮性のあるような生地ではなく、比較的固く丈夫な生地を使用することで、わんこの体重が分散されやすくなり、抱っこする人の肩腰への負担が軽減されるからです。

第3者機関である一般財団法人ボーケン品質評価機構にて、強度試験を行ったところ、360kgの負荷をかけても生地に破損は見られないという事が証明されました。
これは平均体重161kgのお相撲さんが2人入っても大丈夫です。

このような丈夫な生地を使用することで、長く安心してご愛用頂ける商品になりました。
また、わんこと人が快適にドッグスリングを使えるよう、通気性のある[綿100%]の生地を選びました。
唯一の金具であるポケットの[ホック]は、真鍮製の物を「erva」オリジナルで作りました。
使っていくと、色が変化し、より古着感がでて楽しんでお使い頂けます。これも長くご愛用頂きたいと思う理由から[真鍮]素材を選びました。

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05ベテラン職人が確かな腕で一つ一つ丁寧に作っている
― デザインが日本人の肌の色に馴染むとても優しい風合いですね。服も合わせやすくとても素敵です!商品開発で意識されたことはありますか?
ありがとうございます。今回のドッグスリングの商品は『ありそうでなかった、シンプルで丈夫なドッグスリング』を目指しました。

沢山のポケットや、色々なパーツ、ワッペンのような装飾等は一切なく、見た目は非常にシンプルにしました。採用した生地も派手すぎる柄(総柄)は使用しておりません。

ロゴも目立ち過ぎないよう、生地の内側にプリントしました。

このようにシンプルを極めたは、単純にそのようなドッグスリングがこれまでなかったからです。

素材の特性を活かしたシンプルなデザインが好きな方に喜んで頂ける商品になったと自負おります。

またファッションの一部としても楽しんで頂ける商品になったと思います。

― 「読み物」や「ドッグスリングについて」の内容がとてもわかりやすく魅力的です。コンテンツを企画する際はどんなことを意識して企画されていますか?

ありがとうございます。

もともと自分がユーザーでありターゲットだった為、非常に作りやすかったです。

いつも意識することは、自分がページをどう作りたいか、見せたいかではなく、これをご覧になる方のお悩みに応えられるかということです。

飼い主はしつけや病気、あずけ先など悩みは様々ですが、ドッグスリングを使う方がどういったことに悩んでいるか、にフォーカスを当てています。

例えば、わんこを飼う方の大半は50代以上の方が多いのですが、プラスチックのゲージですと重すぎて使いづらい。
その点、スリングなら、コンパクトに持ち運びできますし、サッと取り出すことができます。なので状況に応じて臨機応変にお使い頂けると思います。

また災害時にわんこを避難させる時も非常に便利です。

肉球はパーフェクトではありませんから、ガレキやガラスが飛び散った地面を歩かせるのは危険なので、スリングを用意しておくと便利です。
このように利用機会を写真付きで提案しております。

― お客様とのやり取りで印象に残ったエピソードはありますか?

お客様より、「ドッグスリングにうちの子を入れると、ウトウトして

スリングごと降ろしたら動かずそのまま寝ていました」

とお声を頂いたことが非常にうれしかったです。

―ネットショップは何人でどのような体制で運営されていますか?

1人で運営しています。

― MakeShopをお選びになった決め手はありますか?

低価格なのに、機能が沢山あったからです。

― 便利だと感じている機能はありますか?

・再入荷お知らせボタンの自動表示

・発送メールや入金確認メールがボタン1つで送信できる

・最近チェックした商品の自動表示

・ランキングの自動表示

ただ、まだ利用して期間が経っていませんので、まだまだこれから出てくると思います。

― MakeShopのサポートをご利用いただいたことはありますか?いかがでしたか?

もちろんあります。

親身になって聞いて下さり、細かく丁寧に対応して頂いたのが印象的でした。

一番記憶に残っているのは、オープン当日、お客様より注文自動メールが届かないと連絡があり、こちらでテストしても受信は出来ており、原因が分からないまま相談すると細かく調べて下さり、結局お客様2人共、メールアドレスの記載間違いを発見して頂きました。

その時は大変助かりました。

― 最後にこれからチャレンジしていきたいことを教えてください。

ervaのミッションを達成すべく、コツコツ確実に前進していきたいと思います。

今後のアイテム展開としては、寝て過ごすことが多い(平日は特に一緒にいてあげれないことが多い)わんこ達の為に、

最高に快適な「ドッグベッド」や、ワンコが迷子になった時の為の「ドッグタグ付きハーネス」、老犬や介助が必要なワンコの為の「介護用品」等を開発していく予定です。
erva黄瀬様、インタビューにご協力頂き本当にありがとうございました。
今後ともGMOメイクショップをよろしくお願いいたします!

▼わんことの人生の歩みを提案するブランド「erva(エルバ)

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