こんにちは。メイクショップマガジン編集部です。

 

\アパレルショップインタビュー特集!/

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今回インタビューさせていただいたのが
「今までにない全体が花びらの水着が可愛い♥」
と女子の心をつかんだブランド【チュアンピサマイ】さん。
タイ発祥のブランドの販売代理店として日本法人を立ち上げた江川さんにお話を伺いました!

 

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お仕事の拠点にされているのは東京・青山のトランジットのシェアオフィス

 

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チュアンピサマイジャパン代表の江川さん

 

Q.チュアンピサマイを販売することになった経緯を教えて下さい。

チュアンピサマイはタイのデザイナーが立ち上げたブランドです。

約2年前、会社員をやめて個人輸入ビジネスでバイヤーをしていたころ
タイ在住のバイヤーさんが「チュアンピサマイ」の水着を販売しているのを見つけたことがきっかけです。

直接、Facebookメッセンジャーでチュアンピサマイのデザイナーに連絡をして、卸してもらうことになったんです。

すると水着だけで1ヶ月に数百万円単位、夏は飛ぶように売れました。

 

Q.やはり海外の仕入れには英語力が必要ですよね?

それは必要だと思いますが、
私は英語がまったくできません(笑)

タイに行くときは現地の通訳さんをお願いしています。
普段はタイのデザイナーと打ち合わせはスカイプで行うのですが
その際もその方に一緒に入ってもらっています。

最近ではネットで仕入れをすることもできて
その際は翻訳機能もあるので更にハードルが下がるんではないでしょうか。

Q.チュアンピサマイが日本で人気になったきっかけは?

夏は盛り上がったんですが、
年明けにデータを見たらまだ売れていて。

調べてみるとAKB48の小嶋陽菜さんが着用してInstagramにアップしていたようでした。
更に、1月・2月・3月の卒業旅行シーズンということもあり、「水着=夏に売れるもの」という固定観念を覆し真冬でも売れました。

 

 

Q.自社でもSNSを運用されていますね。一番売上に貢献しているのはどれですか?

Instagramですね。新商品をアップするとすぐにお問い合わせがきます。

毎日アップするようにルーティーンにいれていますね。
ですが忙しい時は、予約投稿を活用したり、
写真・タグ・コメントを用意しておいて外注することもあります。

人任せばかりにすると無機質な投稿になってしまいますので
見ている人が飽きないように色々変えながら自分でも投稿するようにしています。

外注でとても便利なのが「オンライン秘書サービス」です。

要件を投稿して、それをできる人をマッチングしてもらえるサービスです。
月数十時間程度の契約である程度のことはやってもらえます。

Q.一番大変だったことは?

タイのデザイナーとの信頼関係を作ることです。

当時チュアンピサマイが日本でも人気が出て、色んな人が販売を初めて偽物が出たり困ったことがたくさんありました。

そこで是非日本での販売代理店をやりたい、とタイのデザイナーと話しました。

ちょうど日本に旅行に来るタイミングだったので、

そのタイミングで商談をしたり、
私もタイに行って商談をしたり・・・

私がタイから帰ってきたタイミングで国際アパレル展示会の開催予定があったので
無理やり出展させました 笑
そこでラフォーレ原宿に出店しないかと声をかけられました。

 

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ですが、デザイナーに最初は信頼されていなくて、
ネットでも店舗でも「チュピアンピサマイ」の名前を使わないで」と言われていました。

そこから販売強化をしたり、一緒に展示会に出展したり
ラフォーレ原宿に店舗を出したりして実績を積み重ね、信頼関係をつくることができました。
そしてついに去年の冬に「チュピアンピサマイ」の名を冠した日本法人「株式会社チュピアンピサマイジャパン」を立ち上げさせてもらいました。

 

Q.まさにシンデレラ・ストーリーですね。

はい、でもまあ紆余曲折で今でも大変です・・・

 

Q.信頼関係を作るときのポイントは何ですか?

最初からビジネス色を出さずに純粋に仲良くなることでしょうか。

最初タイのデザイナーにお会いしたときも、
「食事をしましょう!」としか言ってませんでした。

ホテルのレストランを予約しておいて、
相手は女性なので、私の奥さんも連れて行って一緒に食事をしたりリラックスした状態で話ができるよう心がけました。

 

Q.メイクショップでのネットショップ構築のハードルは高くありませんでしたか?

高くありませんでした。
当初は立ち上げメンバーが3人いて、
それぞれがネットビジネスの経験がありました。
そのためデザインなども自分たちですることができました。

ただ、私達はすごくラッキーで。
商品にブランド力があったので、ネットショップをそこまで作りこまなくても商品は売れたからです。

今までは勢いできたけど、ラフォーレ原宿への出店も決まり、法人化することもあったので
ネットショップも本格的に力を入れようと
プロのデザイナーに依頼し、作りなおしました。

 

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チュアンピサマイラオフォーレ原宿の店舗

 

Q.これからがシーズンですよね。今年の狙いは何ですか?

去年は立ち上げに注力してきましたので、
今年は「SEO」「アフィリエイト」「SNS」、
あとはキュレーションマガジンへのリリースに力を入れていきたいと思っております。

とくにターゲット層に一番近いMERYに掲載されるとアクセス数が伸びますね。

 

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近年ユーザーが爆発的に伸びているキュレーションメディア「MERY」

 

Q.江川さんの強みは何ですか?

行動力ですかね。

元々ネットにはまったく触れていませんでした。
前職では「セールをしない」「ネット販売はしない」というポリシーの小売販売の会社で働いておりました。

そこで働いているうちに
これからの時代、ネット販売しないのはどうなのか」という疑問が生まれまして。

そこで小売の経験を活かしたネットビジネスをしようと考え「インターネットを活用した個人輸入ビジネス」をはじめました。

「個人輸入ビジネス」で成果が出始めると、いくつか独立支援の団体からお声掛けいただき、
私みたいに脱サラしてインターネットビジネスで独立する人に向けて
セミナーの講師なども務めさせていただくようになりました。

 

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Q.そういったネットビジネスの知識はどう手に入れましたか?

ネットビジネスを実践している、信頼あるコミュニティに飛び込んで
知識のある人に聞いて回りました。

去年までは勢いとノリだけで来られましたがこれからは地に足をつけて着実に進めていかなければいけないと感じているので、
もう一度そういった勉強を見つめ直して行っているところです。

 

Q.運営も全部お一人でやられているので忙しいですね。

はい、いつも夜中の3時か4時くらいに寝ています(笑)
ただ厳密には一人で運営しているわけではありません。
実店舗にスタッフはいますし、ネットショップで発生する様々な付帯業務は外注化しています。
例えば発送、受注管理、入力業務などです。

自分が一通り全部の業務をやってみないと人に任せることはできないので
全部やってきましたが、どのくらい時間がかかるかを把握できたので
今は自分ですべてやらずに外注化しています。

 

Q.メンバーを増やす予定はありますか?

現在のところないです。
自分でできない部分は、すべて外注さんに任せて補えているからです。

外注で依頼している方たちは、
クラウドソーシングをきっかけに出会い、実際に対面したことはありませんが
2年くらいのお付き合いがあり安心して仕事を依頼することができます。
また、最近ではオンライン秘書サービスがありますので、オンライン上の自分のチームに多様な業務を任せています。「Caster Biz」さんには大変お世話になっています。

 

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Q.今の課題は何ですか?

自社のブランディングです。

最近、「チュピアンピサマイ」の商品を並行輸入して転売してたり、安価で販売する人が出てきました。
6~7月が売上のピークなんですけど、そこを最大に持っていけるようにプロモーションなど、冬と春でやれることは全部やっています。
それだけ自社でやっていても、並行輸入をして安く販売しているショップにお客様はどうしても流れていってしまいます。
安売り、たたき売りをされてブランディングが下がるのは困っていますが

そこに対しての打ち手はないので、自社の魅力をどれだけ出すかが重要になってきます。

修理保証をつけたり、正規店の証明になるギャランティーカードをつけたり施策は行っています。
買うことのお得感や安心感をつくることも課題ですね。

 

ありがとうございます。

店舗・ネットショップ・会社経営・・・
江川さんのお話を聞いていると「人を信頼して任せる」ことで
少人数でも運営していけるコツなのかな、と思いました。

 

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最後にシェアオフィスの撮影スポットで。

 

チュピアンピサマイさん、ありがとうございました!